種から生まれる物語

 

 

寒く長い冬が続くフィンランドでは、作物豊作や暮らしの平穏を祈願してヒンメリが作られています。

この自然との共生に共感し、豊かな

自然が残る兵庫県三田市でヒンメリの素材であるライ麦を種から栽培し制作しています

自然が生み出す素材の素朴な優しさと美しさと、しなやかであり生命力あふれる姿に教わり続けています。

 

 

 

蒔く

 

種を蒔き、鳥に種を食べられないように、種の上に土をかけます。土から芽が出で葉が5cmほど成長した頃に、丈夫なライ麦を作るために、しっかりと麦踏みをします。

 

麦踏みと生命力

 

麦踏みをして、数日たつとまたまた葉が、起き上がってきます。丈夫な生命力を感じます。

自然の恵み

 

春になるとライ麦は、背丈は2メーター程にもなります。

 

 

風に揺られグングンと天に向かいグングンと成長します。

麦の穂に花が咲きます

風に吹かれて自然と受粉されて、ライ麦の穂に粒ができます

 

 

収穫の時

 

5月から6月頃に収穫をします

 

カマを用意し手作業で行います

手作業の刈り取りは大変ですがお天道様の下、地面に近い根元でライ麦を掴みカマで

ザクザクと刈り取る時は至福の時です

 

刈り取ったライ麦は、横に倒して定量を紐で束ねていきます

乾燥

 

刈り取り後、束ねたライ麦を竹竿にかけていきます

季節的に、梅雨の時期になるため雨がかからない場所で

1週から10日間程乾燥させます

 

 

 

ヒンメリの素材に

 

乾燥させたライ麦の穂を切ります

藁は節の部分を切るとストロー状になります

そして、薄皮をむくとヒンメリの素材となります

 

ライ麦藁は、表面はツルツルとしています

丈夫で穂先にいくほどしなやかで繊細な藁です

 

収穫の時は、綺麗な新緑ですが、

段々と、黄金色に変化していきます